2007年版 桜前線研究所へのFAQ (よくあるご質問)  桜の開花予想 花見 暖冬 編

Q 開花の予想方法は違っているのですね。

回答 気象庁のホームページで公開されている気象庁の開花予想の方法は、次のとおりです(昨年3月1日に気象庁が開花予想を発表した時の資料からの抜粋です)。開花予想は各地方気象台で行うのではなく、本庁で計算機を用いて予想しているそうです。


〔参考〕
1.さくらは、夏頃に翌春咲く花のもととなる花芽(かが)を形成し、休眠に入ります。花芽は冬
の低温に一定期間さらされると休眠から覚めます(休眠打破)。花芽は休眠打破のあと温度の上昇
とともに生長し開花します。
さくらの予想開花日は、過去の開花日と気温のデータから予想式を作成し、これに、昨年秋か
らの気温経過と気温予報をあてはめて求めています。なお、気温予報には週間予報、1か月予報
及び3か月予報を用いています。
2.開花とは花が5〜6輪開いた状態のことです。さくらの開花は、一般的に標高が100m高くなる
ごとに約2〜3日遅くなります。
また、ソメイヨシノの開花から満開までの期間は、今回発表した地域では約1週間です。なお、
満開とは、花芽の約80%以上が開花した状態のことです。
3.さくらの開花を平年値(1971年〜2000年の30年間の累年平均値)と比べる場合、「平年並」と
は平年値との差が2日以内、「早い(遅い)」とは平年値より3日以上早い(遅い)ことをいいま
す。なお、「かなり早い(遅い)」とは平年値より7日以上早い(遅い)ことをいいます。
4.開花予想は、各気象台や測候所の定めた標本木を対象としたもので、名所の開花とは異なるこ
とがあります。また、予想開花日には平均して前後2〜3日程度の誤差があります。

 当研究所の方法も基本的にはこの考え方を参考にしているわけですが、「何処何処は何日に開花する」というような予想の方法はしていません。ただ、広くいわれているように春先の気温が開花に大きく影響するということに着目し、ひたすら2月1日を起点とした積算平均気温を折れ線グラフで追跡しているだけです。そして、過去のデータから、こんなスピードで積算気温が高くなったときはこの時期位に開花するのではないかという開花ラインを引いて、そのラインに積算平均気温がぶっつかる日頃が開花日になるのではないかという考えで作成したグラフを「開花予想グラフ」として、下のようなグラフを毎日更新して提供しているところです。そうすれば春の近づきに伴いながら、日々の気温の変化に一喜一憂しながら毎日、毎日みんなそれぞれに「開花予想」をすることができるようになります。今後の気温がどうなるかは気象庁の季節予報でしかしることが出来ないし、自分で予想したらそのとたんに科学性が失われてしまいます。そこで過去の統計的な確率を信じながらこういうフィーリングに基づくこうなるかな、この辺かなとできるようにしたというわけです。極めて原始的な方法ですが、古来からの知恵を尊重した方法ではないかと想っているところです。もちろんこの積算気温方式には学者方からに批判があるわけですが、庶民も親しめる予測方法をここでは実践してみようとしているのです。
 細君などは、「開花予想は気象庁がしてくれるのだからそれを聞けばいいじゃない」というのですが、この趣味に世界にはまっている者としては、それが出来ない訳です。