近年における夏の平均気温、10a当たり平年収量、10a当たり収量の動向

                                                             桜前線研究所

 このグラフは1970年から2005年までの東京における夏(7月〜9月)の気温の推移と全国平均の10a当たり平年収量及び10a当たり収量の推移を見たものである。
 東京は日本全国の気温を代表する地点であるのか、全国平均の10a当たり収量は、この東京の気温の変動に大きく支配されて変動していることが分かる。
 また、同時に10a当たり収量は年々変動しながらも上昇する傾向もこのグラフから明確に読み取れるが、この単収が長期傾向として上昇する要因は、「栽培技術の向上」(10a当たり平年収量の上昇)にあることはいうまでもないことであろう。
 しかし、このようなグラフにしてみると、年々上昇している夏の気温(いわゆる地球温暖化)の影響によっても10a当たり収量と平年収量の上昇がもたらされているであろうことも分かる。
 このように気象に年次トレンドがあることは、気象と単収の関係を分析する際に留意しておくべきことであるが・・・。ちょっと難しい。このトレンドがあると、計算の対象年次の前半の推計値は実際よりも低く、そして後半の推計値は実際よりも高くでる可能性があると考えられる。このため、当研究所では、とりあえず、稲作気象指数の計算対象年次を余り長くしないようにして、この影響を少なくしている。

追記  なお、東京の平均気温は果たして全国平均気温を代表し得る程の関係があるかを調べてみた。下に示したグラフがそれである。この図を見ると、絶対値はことなるものの、上下変動はかなり強く連動しており、この変動に関しては統計的には代表し得るといってもよさそうである。日照時間、降水量についてはまだ調べていない。





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